stantonharukaの日記

春香さん中心に書いています。

宝塚の朝月希和さんのファンになった話

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こんにちは、スタントンと申します。

宝塚歌劇にガッツリハマってしまいました。

 

↑の記事の後、

 

元禄バロックロック(花組)
 

 

という具合に観劇し、その他にも元雪組トップ娘役・真彩希帆さんのジャズライブに行って歌声を楽しんだり、ご縁があり観に行けた雪組・縣千さんのバウ主演公演であがあみコンビに浸ったりするくらいには、ガッツリハマってしまいました。

 

たった数ヶ月でだいぶ宝塚が身近になった私ですが、

そのなかでも、雪組トップ娘役・朝月希和さんのファンになりました。

 

雪組中心に宝塚歌劇全体が好きになったのですが、朝月さんは特別で、「贔屓」とお呼びできるくらい好きになりました。

 

アイマスでの私をご存じの方にはご同意いただけると思うのですが、グループやチームを応援することはあっても、特定の方のファンになるのは春香さんや繪里子さん以来かなり久しぶりなことでして、自分自身でも大変驚いています。

宝塚関係で知り合った方に説明するときにはシティーハンターがきっかけで希和ちゃんのファンになりました!」と言うことが多いのですが、もう少しファンになった理由があります。今回、それをまとめました。

 

朝月さんのファンになった要素を大きく分けると、
①舞台でのお姿
②気品
③さききわコンビ の3つです。

 

①舞台でのお姿

宝塚のトップコンビについて解説している動画を見ると、「朝月希和さんは歌もお芝居もダンスもできる経験豊富な方です!」のように紹介される印象があるのですが、本当にそうだと思います。

例えば、シティーハンター』の槇村香役では原作同様に100tハンマーを振り回すのですが、構えたり振り上げたりしたときのコミカルなポーズが指先脚先まで完璧で、見ていて惚れ惚れしてしまいました。

youtu.be

はいからさんが通る』の頃に出演されたカフェブレで「指先のさらに先まで気をつけている」という旨のことを仰っていたのですが、朝月さんのお姿はまさにその体現だと思います。

歌については、お借りして観た『ファントム』のベラドーヴァ役が印象的でした。優しくて母性愛のある、それでいて悲しみも混ざった素敵な歌声を披露されていて、高音は伸びやかですし、低音は力強く、朝月さんの歌声は本当に綺麗で、聴き心地が良いと感じました。

そしてダンスですが、『Fire Fever!』のプロローグで男役さんに混じって床を回転したり飛び跳ねたりしながら踊る姿や、スパニッシュで扇子を持ちながら華麗に踊る姿に、初見のときから度肝を抜かされました。さききわコンビでのダンスについても素晴らしいもので、例えば、よくファンの方がお話ししている『SUPER VOYAGER!』での海に浮かぶ月のシーンを観たときには感動で震えが止まりませんでした。

スカステを契約し録画用のSSDも購入したので、次の公演が始まるまでは朝月さんが出演された過去の公演をひたすら観て行こうと思います。

 

②気品

私が「朝月さんのことが好きかも」となった一番のきっかけは、気品かもしれません。最初に驚いたのは、シティーハンターのBDに収録されていたお稽古場の映像でした。
彩風咲奈さんや朝美絢さんが演技をしている端で、その様子を座って眺めている朝月さんのお姿。

ただ座って眺めているだけなのに、彩風さんや朝美さんへ対する尊敬の眼差しと、ご自身の芯の強さが感じられる美しくてかっこいいお姿。

これが、「気品溢れる」ということかもしれないと思いました。

ブルーレイを観て最初に抱いた感想がこれでした

 

さらに、八千草薫さんの肖像画の除幕式での立ち居振る舞いも素敵でした。

 

こちらも、立ち上がる→歩く→テープカットのロープを引っ張るという単純な動作なのですが、お召し物と合わさって神々しさすら感じました。雪組ファンの方々が「もはやご公務じゃん!」とツイートしていたのを、ひたすら頷きながら眺めていた記憶があります。

 

③さききわコンビ

ダメ押しはトップスター・彩風咲奈さんとのコンビ、「さききわ」の良さに気づいてしまったことでした。ひかりふる路』でのダントン夫妻や、『SUPER VOYAGER!』をハマりたての頃に観てしまったのもそうですが、

先述の除幕式についてのレポートを見たのが、直接的なさききわ沼への入り口だったと思います。

 

彩風咲奈さんのスーツには、上品なチェック柄が入っていました。

朝月希和さんは、パッと見た感じはグレーに見えるワンピースなのですが、

よく見ると細かいチェックが入っていました。

お二人で衣装を合わせられたのでしょうか

 

あっ、、、、、、!

 

こういう仲良しなところを見るにつけ、ますます好きになっていきました。

歌劇やグラフ、レビュ本でお二人の対談記事を読んだり、『望海風斗、パリ夢紀行』で彩風さんが語られていたお土産ねだりのエピソードを観たりするにつけ、どんどんさききわ沼にハマってしまいました。

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パン・オ・ショコラをみたら一生思い出しそうです

最終的に、「Fire Fever!」での愛が溢れ出るデュエダンを観て泣いてしまうくらい、さききわコンビが大好きになりました。私が朝月さんのファンだと確信したのはこのときでして、彩風さんに抱きしめられているのを嬉しそうに噛み締めている朝月さんの表情に、「あっ、私は朝月希和さんの幸せな顔をもっと観たいし応援したいんだな」と思いました。

 

朝月さんが初舞台を踏まれて10年以上経過してからファンになりましたが、それでもタカラジェンヌとして輝かれているお姿を観たり応援したりできるのが幸せです。

ODYSSEYの中止発表の日に居ても立っても居られず、「朝月さんのファンになりました〜!」というような初めてのお手紙を勢いで書いてお送りしたのですが、内容はともかく、そっけない感じの封筒と切手で送ってしまい後悔しています。

(他のファンの方のお手紙をツイッターで見る度に、可愛らしくてびっくりします。勉強になります!勉強させていただきます!)

 

今後もたくさんお手紙を書くと思うので、次こそは、朝月さんのイメージに合ったレターセットやテープを用意して装飾したいです。まずははアイスクリームのシールを探してみます……!

 

とりとめもない感じになってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

シティーハンターきっかけで宝塚歌劇にハマった話

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タイトル通りです。宝塚歌劇にハマりました。

はじめに

Twitterでの私をご存知の方はお分かりだと思うのですが、私は『アイドルマスター』というゲーム・アニメに出てくる天海春香さんという子と、その声優さんの中村繪里子さんを推している典型的な二次元オタクです。

↑こんな感じのツイートを普段しています。

 

そんな私ですが、以前、少しだけ宝塚歌劇に触れたことがありました。

 

宝塚の経験

実は、東京宝塚劇場に行ったことがあります。

私の叔母は宝塚ファンでして、特に香綾しずるさん(元雪組)を贔屓にしていました。その関係で、大学生時代にはお茶会に同席したり、友の会のチケットを融通してもらって宝塚好きな友人と行ったりしました。

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宝塚の初観劇は「るろうに剣心」でした。いま思えば、この時から雪組さんとのご縁があったのかもしれません。

 

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叔母の付き添いで行ったお茶会。香綾さんの退団前というすごい場にお邪魔してしまいめちゃくちゃ緊張したことと、生歌の迫力を覚えています。

 

こういった経験があったので宝塚の魅力や、好きな方の気持ちはわかっていました。

しかしこの時はまだ、宝塚歌劇、間違いなく良かったし誘われたら絶対行くけど、男の自分が一人で行くのはちょっと気が引けるかも……」という感じでした。

 

シティーハンター

そんな間に会社員になり、退職し、再就職したと思ったらコロナ禍になり、しばらく経ったある日のことでした。

 

シティーハンターやるの!?」

とにかく驚きました。

世代は違うのですが、アクションが面白くてキャラクターも立っていて、シリアスとコメディとのバランスに優れたいい作品だと思っていますし、恐らくだいたいのアニメ・ゲーム関係のオタクの方であれば、主人公「冴羽獠」とエンディング「Get Wild」あたりの情報はご存じでしょう。

最近劇場で公開された新作や、フランスでのリメイク実写版(ニッキー・ラーソン)も楽しんで観ていたくらいには好きな作品です。

 

しかも、こんなポスターが出てきました。

 

「え、かっこよくない?!観なきゃ」

と思ったのをいまでも覚えています。

 

"ヅカ" 界隈、優しい

そして時は経ち、東京公演の期間に入ったのですが、チケットは当然取れません。

友の会(宝塚の公式ファンクラブのようなもの)に入っているわけでもありません。

しかし、Twitterのスペースで天海春香Pかつ宝塚ファンの方(えりあゆコンビがお好き)と宝塚のお話をしているときに、ふと、どうしても行きたいという気持ちになりました。

 

Twitterで検索してみると、少しばかり同行者募集などの情報が流れていました。ジャンル外の天海春香ちゃんアイコンで宝塚ファンの方に話しかけるのも気が引けたのですが、思い切って声をかけさせていただけました。

 

そして、大変貴重なチケットをお譲りいただけました。

 

ご紹介をたくさんいただいた結果、数名の方からのお申し出を断ることになってしまいました。それでも「楽しんできてくださいね!」「おめでとうございます!」とみなさんが言ってくださって嬉しかったです。そのほかにも双眼鏡についてアドバイスしてくださったり、ネタバレにならない範囲で注目ポイントを教えてくださったりしたので大変助かりました。宝塚ファンの方々は本当に優しいです。

 

来た、観た、ハマった

そして、有楽町にある東京宝塚劇場へ観にきました。

 

 

ハマりました。

 

どうしてハマったのか、と言われると難しいのですが、とりあえず羅列してみます。

・冒頭の漫画と実写がクロスする演出が良かった

雪組さん大勢で歌うメインテーマXYZの多幸感が凄い

・トップ男役の彩風咲奈さんが完全に冴羽獠

・ってか彩風さんの立ち姿カッコ良くないですか?!!?

・彩風さんが歌うGet WildとSTILL LOVE HERの雰囲気がかっこいい

・香を演じるトップ娘役の朝月希和さん、獠に想いをなかなか打ち明けられない表情、演技が素敵

・ひらめちゃんって愛称可愛くないですか???

・ハンマーを持ったときの朝月さんの立ち居振る舞いが美しい……!

・ミック役の二番手男役の朝美絢さん、お顔から表情から何からかっこよすぎません!?!?

・朝美さんの「報酬の件、忘れてないよな?」の高低差がグッときた(iTunesにあったサントラで無限に聴いてます)

・海坊主役の縣千さん、難しい役柄だと思うのに演じきってらして凄い……ってか手脚長っ!

 

ショーオルケスタ「Fire Fever!」でも、大人数でのロケットに驚き、ハット+スーツの男役さんの群舞の良さに目覚め、彩風咲奈さんの存在感、朝月希和さんの男役さんに負けないくらいキレのあるダンス、朝美絢さんのキメ顔などを摂取することができました。

 

それから、宝塚のファンの方のブログをみたり、ツイートを見たりして、

・このシティーハンターが新生雪組のお披露目になっていることを知りました。

→宝塚や雪組の歴史を調べました。

・彩風咲奈さんが宝塚音楽学校を主席で出られた方だと知りました。

宝塚音楽学校について調べました。

・朝月希和さんが花組雪組花組と経て雪組トップ娘役に就かれた方だと知りました。

→組替えのシステムを調べました。

・朝美絢さんの二番手就任を、多くの方が待ち望んでいたことを知りました。

→序列について調べました。

・縣千さんがとても期待されていること。

→新人公演やバウ公演の意味を調べました。

 

このように調べていった結果、宝塚歌劇のミュージカルの側面だけでなく、スターの方々や仕組みなどを含めて好きになりました。

 

友の会に入ったり過去作を観たり

好きになった結果、縣千さんと夢白あやさんのバウ公演や、東京国際フォーラムで開催予定の公演も行きたくなり、宝塚友の会へ申し込みました。

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また、大学時代の友人に紹介してもらった過去作をアマプラでレンタルして観始めました。

 

「ミューレボ」めっちゃ良かったです……彩風さんや朝月さん、朝美さんや縣さんといったシティーハンターで気になった方々のかっこいいお姿を観られましたし、なにより「だいきほ」コンビの歌唱力と存在感の大きさを理解できました。

今度、友人が宝塚にハマるきっかけになった「エリザベート」や、LVを観た千秋楽でも退団者の方が仰っていた「ワンス」を観ようと思います。

雪組でも、それ以外でも、おすすめの宝塚作品がありましたら、ぜひ教えてください。

 

ハマってから1ヶ月も経っていないのですが、宝塚歌劇を好きになれて充実していますし、普段の「アイマス」においても、「娘役の天海春香がトップ男役如月千早と二番手星井美希との間で揺れ動く演目をやってくれ!」のような妄想ができるようになったので、とても幸せです。

まだまだ初心者なので、宝塚そのものについてもぜひ教えてください。

 

これからよろしくお願いします!

 

MA4星井美希「アプデ」を絶賛する記事

 昨年から始まったMASTER ARTIST4シリーズですが、先日、13人のアイドル全員の曲が出揃いました。全員分のNew Me, Continuedや小鳥さんの新曲も聴きたいので、アンコールも期待しています。

 今回はMA3以来約5年振りのソロ新曲シリーズとなりましたが、春香さんのI'm yoursを含め、どのアイドルの曲も、持ち味が出ていて素敵だったと思うのですが、私は星井美希の新曲「アプデ」にドハマりました。

 

 2月に発売されたときに一応聴いたのですが、最近、改めて聴いたところ「なんだこれは!?」と驚いたくらい、物凄く好きになりました。今では、全アイマス曲のなかでも指折りのお気に入り曲です。

 

 今回の記事では私の主観を強めにして、歌詞・曲の双方からMA4星井美希「アプデ」のどこにハマったのかを書きます。

 なお悲しいことに、三浦さんがゲスト出演されたMoRを聴けていないので、もしかするとご本人がすでに語っていることと相違があるかもしれません。その点だけご容赦いただけますと幸いです。

 

アプデ

アプデ

 

「アプデ」

作詞・作曲・編曲:三浦誠司さん

 ※「アプデ」の作詞・作曲・編曲が全て三浦誠司さんであることを念頭に置いていただけるとこの記事をより楽しんでいただけると思います。

 

1.全て自分目線で構成された歌詞

 歌詞カードがお手元にある方はぜひ見てほしいのですが、「アプデ」の歌詞には、ある特殊性があります。

 それは、恋愛相手のことや、恋愛相手に対する行動が一切書かれておらず、全て自分目線の描写によって歌が展開されている点です。

 どういうことでしょうか。同じ可愛い系の恋愛曲である、「ふるふるフューチャー☆」「ショッキングな彼」の歌詞と比較してお話をします。

 

ふるふるフューチャー☆

二人きり 逃避行しよう

ジェット機 チャーター

無人島 バカンス 簡単にできちゃうの

 

——「ふるふるフューチャー☆」作詞:朝日祭さん

 

ショッキングな彼

 部屋でゴロゴロも良いけどツマンナイ

「どこか連れてって!」

「けど…どこもカップルばっかで大変…」

それじゃ愛情不足なの!

 

——「ショッキングな彼」作詞:NBGI(mft)さん

 

 このように、2曲の歌詞は

・「相手に何をして欲しいのか」

・「相手はどんな人なのか」

 を中心に展開していきます。もちろん、アイマス以外の恋愛曲も基本的にこういった構造だと思います。

 

 一方、「アプデ」の歌詞を見てみます。

 

アプデ

―アプデ!―

スキスキのプログラム ハートにインストール

―アプデ―

キラキラの笑顔は自分史上に最高級

 

——「アプデ」作詞:三浦誠司さん

 

 このように、「自分がどうなっているのか」の描写だけで歌が展開していて、「相手に何をして欲しいのか」「相手はどんな人なのか」といった描写を追いやっています。

 もっといえば、「君」「あなた」「彼」といった二人称・三人称も「アプデ」には無く、全てキラキラな「ワタシ」の物語で構成されています。

 

恋愛をテーマにした楽曲はたくさんありますが、「アプデ」に関しては、「キラキラの笑顔は自分史上に最高級」、「ポジティブ一色に染めちゃおっか」というように、あくまで自分目線の描写によって歌が展開されています。これによって、恋愛のプリミティブな魅力・価値に気づかせてくれる素敵な楽曲に仕上がっています。

 ほかにも、アプリケーションのアップデートに絡めたそもそものコンセプトや、「ひょっとしてバグ/上昇心拍」「クレーム交錯/そういう口角」などの細部の韻の踏み方など、様々な場面で歌詞のクオリティの高さを感じます。

 歌については、秋月律子役の若林直美さんが発売記念生放送で「楽しいだけで聴ける曲って感じ」と仰っていますが、この歌詞構成も「かわいいし楽しい」を演出している要因なのではないでしょうか。

 星井美希役の長谷川明子さんは、発売記念生放送で「恋をしているウキウキ感とか、可愛い感じ、テンション上がってる感じを出すように録りなおしたところがあった」と仰っています。最高の歌詞を最高の歌で表現してくださった長谷川さんも素晴らしいと思いました。

 

2.現代にマッチしたディスコミュージック

 三浦さんがご自身で仰っているように、この曲のジャンルはディスコミュージックです。

 私はディスコミュージックが大好きなのですが、具体的なジャンルの定義を述べるのは難しいので、まずは"こんな感じ"という例をいくつか出してみます。

 

古典的名作ですとこんな感じです。


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新しめの日本の曲でしたらこんな感じです。


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 ディスコミュージックについては、だいたいBPM100-110くらいで、「ドン、ドン、ドン、ドン」という4つ打ちのリズムをバックにした楽曲という説明がなされることがあるのですが、上記の例はそんな感じではないでしょうか。

 私はこのリズムや音を聴くと心地よくなり、体が自然と揺れるくらい楽しくなるのですが、「アプデ」では、ディスコミュージックをより現代的にする工夫がいくつかなされています。

 

・テンポを速くする

 正式なBPMはわかりかねますが、手動で測ってみたところ、BPMは約132でした。先述の曲たちよりも早いテンポです。

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参考:

・Stayin Alive       BPM104

・Dancing Queen BPM101

・Unbalance Love  BPM110

 

・他の楽器の音色をキャッチーに混ぜこむ

 また、この楽曲を語るうえで欠かせないのは編曲です。ストリングス+ギターの構成は前述の例と同じ王道なものなのですが、さらにシンセサイザーが使われています。

 (若林さんが発売記念放送で「ぽにょぽにょってやつが好き」と仰っていたような音色です。)

 音色を様々組み合わせることで、明るくてポップなディスコミュージックに仕上がっています。

 

 さて、J-POPでもディスコミュージックのエッセンスをもとに「テンポを速く」して「他の楽器の音色をキャッチーに混ぜこむ」ことで、ポップソングに仕上げている例があります。

星野源さんの「恋」です。


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 よく聴くと、四つ打ちのリズム・ストリングス+ギターというディスコミュージックの王道の組み合わせがあり、かつBPMを158まで上げたうえで、二胡の音色を混ぜているという特徴があります。

 ディスコミュージックをベースにしながらも、こうした特徴を兼ね備えてポップソングとして総合的なクオリティが上がったことも、「恋」が広くヒットした理由の一つではないかと思います。

 

 余談ですが、他のアイマス楽曲でも「テンポを速くして」「他の楽器の音色をキャッチーに混ぜこむ」ことで人気の高いポップソングに仕上げた例があります。

 

アマテラスです。(作詞・作曲・編曲:BNSI(渡辺量)さん)

 


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 アマテラスはBPM133ですし、エレクトリックピアノの音色をイントロからふんだんに使っています。客観的な指標はないですが「アマテラスは765の指折りの人気曲」と言われて、異論がある方はきっと少ないでしょう。

 「アプデ」も、現代のディスコミュージックのこうしたトレンドにうまく沿った楽曲になっているので、聴けば聴くほど「現代風」なお洒落楽曲だと感じました。

 

 なお曲の部分でいえば、Aメロ・間奏のGM7→Gmの流れでぐっとお洒落度をあげている点も付け加えておきます。個人的にハマったポイントです。

 

3.結論:三浦誠司さんは凄い

 星井美希長谷川明子さんによるライブでの披露も今から楽しみですし、待ちきれません。最初にお伝えしたように、作詞、作曲、編曲を三浦誠司さんお一人でやられています。実績がある方とはいえ、この完成度の高い楽曲をお一人で作られたとは驚きました。こんなに素敵な楽曲を作ってくださった三浦誠司さん、これから推します。

 この記事によって、「アプデ」の魅力が少しでも伝わっていましたら幸いです。

【春香SS】THREE春香さん

モットーってのは、誰だって必ずあるだろ? 「言い訳をしない」とか、「頑張りすぎない」とか、まあそういうやつだ。

そういう俺は「多ければ多いほどいい」をモットーにして生きている。

 

靴下を買うなら3足入りを選ぶし、ピザを頼むときは、わざわざ店に足を運んで1枚無料にしてもらう。そんな感じだ。だから、これは……

 

春香1「プロデューサーさん!」

春香2「分裂ですよっ、」

春香3「分裂っっ!」

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最高だ。

 

〜〜〜

 

「ははは、応接室のソファが3人がけでよかったな! まあ俺以外事務所に居ないんだから、ゆっくりしてくれよ。みんな午後ティーでよかったか?」

春香1「ゆっくりだなんて、できないですってば! あ、ストレートをください」

春香2「そうですよ。これから私……いや、私達はどうしたらいいんですか? 私はレモンティーにしますね」

春香3「私はホットにするので、このミルクティーはプロデューサーさんにあげます。」

「おお、サンキューな」

3人に分裂した春香はいずれも、野付半島みたいに伸びたアホ毛をなびかせながら、午後の紅茶をごくごくと飲んでいる。少しずつ状況を受け入れて、落ち着いてきたみたいだ。

春香3「それで、どうしてこうなったのか、聞かないんですか?」

「聞かないのかって……そりゃあ気になるけど、俺はそれより嬉しいんだよ。春香がたくさん居るのが」

春香2「嬉しいって言われたって、こっちはどうしようもないんですってば」

「焦るなって。こういうのはな、『戻れ!』って命令すれば直るもんなんだよ」

昔、動画サイトで飽きるほど観たショートアニメを思い出した。

「ほら、春香……戻れ!」

春香3「??……何の話をしてるんですか」

通じなかったか。今回は違う原因なんだな。

「いや、なんでもない。聞きそびれたんだが、どうして分裂したんだ?」

春香2「今日はレッスンの日じゃないですか?それで、事務所に早めにきて、次の舞台の台本でも読もーって思ってたんです」

春香1「そしたら、台本に『主演:天海春香』って書いてあって、びっくりしたんです!」

「すまん、春香に言ってなかったか。演出家さんからの直々のオファーで、主演になったんだ」

今度の芝居では天海春香を主演したい、と言われたときには俺も驚いた。喜ぶ春香の顔を見たくって、音無さんには黙ってもらってたんだったな。

春香3「嬉しくって、事務所で浮かれて大はしゃぎしちゃって、それで気がついたら……」

春香123「「「私たちが3人になっちゃってました!」」」

焦ったときにほっぺたに手を当てながらキョロキョロと目を泳がせる春香達は、どうしたって17歳の女の子には見えなかった。5歳くらいか?

「おお、息ぴったりじゃないか!」

春香123「「「そんなこと言ってる場合じゃないんですってば!」」」

「しかし、主演に抜擢された嬉しさで分裂するなんて、妙な話だな。こういうのは、アイデンティティの悩みとか、水をかけられたとか、そういうのが理由だって相場が決まってるんだ」

春香3「??……何の話をしてるんですか」

「いや、なんでもない。でもまあ、あれだろ?同じ春香でも、それぞれ個性とか強みとかが違うんじゃないか?」

春香1「うーん、お互いしゃべってみたんですけど、結局みんな私なんですよね」

春香2「ボーカルとかダンスとか、ビジュアルとかにも差はなさそうですし」

春香3「ぱっと見も変わらないんです。どうしたらいいんでしょう……」

どうしたらいいんでしょう、か。いま、目の前に選択肢が表示されている気がする。あまり自信はないが、俺はとりあえず脳内の□ボタンを押して、仕事の話をすることにした。

「うーむ、そうか。息がぴったりだから、3人で音楽グループを組むのはどうだ?」

春香3「音楽グループ?」

「ああ。ボーカル、キーボード、DJの3人組なんてどうだ?きっと流行るぞ」

イメージはできている。楽曲はサブスクリプションを優先して、ライブはオンライン配信とフェスを中心にする。俺の趣味も混じっているが、3人の春香を売りにするなら、今の時代にあった戦略だと思う。

春香1「プロデューサーさんの趣味でエイベックスからメジャーデビューさせないでくださいよ……」

まずい、これは……ゲームならノーマルかバッドみたいだな。

「そ、そうか。俺は春香のために真剣に考えてたつもりなんだが……」

春香2「私のために、真剣に?」

「ああ、そうだ。春香のことが大切だからな」

春香3「私が……大切……って、あ!」

ん、何かがおかしい。俺の目が霞んだか?いや、まぎれもなく……。

「待てよ、春香の数が……いち、に、さん……よん」

春香4「……えへへっ、私が増えちゃいました!」

親に向かってなんだそのてへぺろは!とっても可愛いじゃないか。

「春香、てへぺろは可愛くていいんだが、急にどうした」

春香1「あの、私……さっき、プロデューサーさんに大切にしてもらえて嬉しいなーって感じたんです」

春香2「そうしたら、なんだか胸が熱くなって……」

春香3「気がついたら……」

春香4「私が増えちゃったんです!」

「そうか!増えちゃったか!」

どうしても、にやけ笑いが止まらない。THREE春香のプロデュースを楽しみにしていたんだが、そうだ。天海春香は、多ければ多いほどいいんだ。いたずら心と多幸感とがない混ぜになって、俺を支配していた。

春香3「なんで嬉しそうなんですか〜!この後どうやって戻るか、一緒に考えましょうよ」

「いいや、だめだ。春香は増えるべきだ。 The more,  the betterの精神でいこう」

春香1「ええっ……って、きゃ!」

少々強引に、春香たちの手を握った。

「急にすまない。俺は春香に……いや、春香たち約束をしたいんだ」

春香4「約束?」

天海春香を無限に増やしたい……俺は必死に脳を使って、春香が喜ぶことを考えた。真っ先に思い出したのは、バターの香りだった。

「そうだな……まず……この前春香が欲しいって言ってた、お菓子用のエシレバター。あれを10kg買うよ」

春香5「ありがとうございます!」

春香1「プロデューサーさん!」

春香の言葉を少し遮って、俺は早口でまくしたてた。

「それから、春香が撮影で着たプリーツスカート。かなり似合ってたから、衣装さんにお願いして買い取ったんだ。自宅に送るよう手配したから待っていてくれ」

先方が春香の撮影のカットが、SNSであげたら、いつもの3倍いいねが来たって感謝されたんだよな。

春香17「えっ、あれを貰えるんですか?嬉しいです!プロデューサーさん!」

春香1「ちょ、ちょっとプロデューサーさんってば!」

視界にたくさんのたこさんウィンナーが見える気がする。あともうひと押しだ。

「それから、春香がアイドルを辞めない限り、俺は春香のプロデュースを辞めない。最初のファンであり続けるし、隣に居続けるよ」

照れ臭いが、本心だから仕方ない。春香も喜んでくれるだろうか。

春香1「......あの、プロデューサーさん?」

春香43「嬉しいのは山々なんですけど」

春香1989「こんなに増やして、どうしたいんですか?」

気づけば事務所の中に、1989人の春香で出来た海が広がっていた。

「俺は……俺は……」

いい香りのする波に圧倒され、息が苦しくなってくる。どの春香のものかわからないタコさんウィンナーやリボンに押しつぶされて悶えながら、大量の天海春香に圧死させられるのも悪くない。そう思いながら目を閉じた。

 

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2021年4月3日0時公開

 

名刺交換を見守るるんは何故可愛いのか

名刺作成・公開アプリ「アイドルマスター プロデューサー グリーティングキット」の宣伝なのですが、ひょっこり現れる春香さんがめちゃくちゃ可愛いと私のなかで評判です。

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なぜ可愛いと感じるのでしょうか。私なりに言語化してみます。

 

天海春香さんは

かわいいから

 

はい、論破いたしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはそうなのですが、そこをもう少し具体的に言語化してみます。

1.ほっぺた

 

改めて春香さんを確認してみます。

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春香さんの服装自体はステラステージ〜スターリットシーズン準拠のため真新しさはないのですが、顔をよく見ると、ほっぺたが強調されていることがわかります。スタマスのものと比較してみましょう。

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今回の春香さんについては、スタマスの春香さんと比較してほっぺたの赤らみがより大きくよりテカテカしていることが分かります。

これが、可愛らしさを増大させている要因のひとつではないではないでしょうか。

 

2.ひょっこり

また、ひょっこり現れているのも特徴的です。一般的な「立ち絵」と異なり、より生活感・実在感のあるシチュエーションになっています。また、春香さんの身長は158cmなので、同年代の女性と比べ小さいわけではありません。しかし、男性プロデューサーと並ぶと、彼女もまた女の子であるという事実が現れます。そして、次の考えが浮かびます。

 

3.「女の子」

天海春香さんは「アイドルの象徴」「アイマスのセンター」として描かれがちで、だからこそこのアプリのパネルとして起用されています。また、それによって、「春香さんだって普通の女の子なのだから、やたら象徴的に描かないで」というような不満を持つ方もいらっしゃいます。

しかしながら、今回のイラストはどうでしょうか。プロデューサーの背中からひょっこり顔を出している姿や、ほっぺたのテカテカ具合から察するに彼女はやや緊張していて、自信満々にセンターポジションに立っている姿とはかけ離れた、ひとりの「女の子」として描かれています。

ある人は「アイドルの姿とのギャップがあって可愛い」、またある人は「見たかった姿なのでもちろん可愛い」と自然に思うのかもしれません。これも、名刺交換を見守るるんの可愛らしさの要因なのではないでしょうか。

 

名刺交換を見守るるんの可愛らしさの要因として、

1.ほっぺた

2.ひょっこり

3.「女の子」

以上を挙げました。

 

2021年も天海春香さんから目が離せません。

天海春香学会Vol.2の感想(イラスト)

かん(天・∀・海)そう

 

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そにっぴーさんと私が主催をしている「天海春香学会Vol.2」の出版から2週間が経ちました。

 

主催なので「売れ行き」はわかるのですが(ちなみにめちゃくちゃ好評で完売しました。ありがとうございます。早い段階で増刷考えないといけなくてびっくりしました)、学会誌の「評判」は気になります。

それで、ツイッターで「学会」「春香学会」「作品」みたいな検索をして作品や学会誌全体の評判を見つけてはひたすらRTをしています。

 

そんななか、参加者のお一人が書かれたある記事を見つけました。

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そして、イラストの感想についてのこの記述を見ました。「確かになあ」と思いました。

イラストを描かない私にとって、イラストを評価するのって確かに難しいのですよね。見たまんまをそのまま言うと「かわいい」が基本ですし、どうかわいいのかを力説しようとすれば説明的になってしまいます。

しかし、感想を見ようとして「ありません」「割愛」と言われたらたまったものではないでしょう。そこで、今回はVol.2のイラストについて、いち主催かつ参加者の立場として思い出や感想を書きます。

 

1.順番について

まずはイラストの順番についての意図を説明します。そもそも学会誌はイラストの部と文章の部で構成されていて、Vol.1もVol.2も、イラストはイラスト、文章は文章でまとまっています。

実はVol.1のときには、ライトノベルの挿絵のようにイラストと文章とをバラバラに配置しようとも考えていました。しかし、バラバラに配置をした場合、文章のファイルとイラストのファイルとを統合したり、ページ数の割り振りをしたりする際に難儀してしまうのでやめたという経緯があります。そのため、イラストを前半で固めているのです。

 

では、イラストの部のなかで、どのように順番を決めていったのでしょうか。

寄稿いただいたイラストを効果的に掲載して、魅力的な本にするためには順番決めが大切です。考慮した点は、以下の通りです。

①左右の掲載希望に沿うこと

②ななみんさんのイラストを最初に、らすぼすさんのイラストを最後に置くこと

③似たコンセプトのイラストはなるべく近くに置くこと

 

①左右の掲載希望に沿うこと

今回は、イラスト参加者の方から左右の掲載希望をお伺いしていました。

4名の方が左右のどちらかを選択されていたので、それに沿うように配置いたしました。

 

②ななみんさんのイラストを最初に、らすぼすさんのイラストを最後に置くこと

前回と今回の表紙を見るとお分かりいただける通り、Vol.2の隠れテーマ?が「夏」です。

ななみんさんのイラストが水着の春香さんだったので、そのテーマからイラストを始めたかったのです。また、らすぼすさんのイラストには「行ってきます」というセリフがついていて、イラストの部の〆、そして文章の部への以降を果たすのにピッタリのイラストだと考え、トリにさせていただきました。また、らすぼすさんのイラストへの流れを作るためにミワのいぢさんのイラスト、鬼ヶ島もやこさんのイラストを直前に配置させていただきました。なんとなくストーリーのようなものができたのではないでしょうか。

 

③似たコンセプトのイラストはなるべく近くに置くこと

文章の部でもそうなのですが、今回の掲載順の特徴として「似たコンセプトのものが比較的近くにある」ことが挙げられます。イラストでも、例えば8ページ目・9ページ目を開いたときに眠るナマモノさんのイラストと、せきぐちさんのイラストとがどことなく対構造の立ち位置になっていたり、夏井わたさんのイラストと薫る風さんのイラストとで冬服が続いたりというのを、意図的に行なっています。

 

上記の点を考慮した結果、以下のようになりました。

 

1.ななみんさん

2.ペペロンチーノさん

3.眠るナマモノさん

4.せきぐちさん

5.春海さん

6.amaguriPさん

7.落ソヤさん

8.白黒Pさん

9.あるたそさん

10.夏井わたさん

11.薫る風さん

12.ミワのいぢさん

13.鬼ヶ島もやこさん

14.らすぼすさん

 

2.イラスト雑感

天海春香学会は本文が全部モノクロになっています。当初、イラストはカラーで募集しようとも考えていたのですが、本文にカラーとモノクロとを混在させるのが印刷所側・こちら側の技術的側面から難しく、全てカラーにしてしまうと印刷費だけで月給が飛びかねません。そのため、モノクロのイラストを募集しているのですが、モノクロならではの手法を使ったり、テイストを活かしたりしたイラストが多いと感じました。いち主催としては嬉しい限りです。

また全般の感想なのですが、このような合同誌に作品を提出する際、イラストで参加される方は「好きな構図、シチュ」で描く一方で、文章で参加される方は「得意分野」で書く印象があります。私は文章を書くとき、「はるるるる!」という好きな文体に比べて真面目風な文体に寄った方が筆が進みますし、締め切りで有名な某Kさんも、当初の文章では締め切りに間に合わず、ご自身の知識がある分野を題材にして書いてらっしゃいました。好き=得意の方と好き≠得意の方とがいらっしゃるでしょうし、実際どうなんでしょうか。イラスト参加者の方にインタビューする機会があればお伺いさせていただきたいです。

 

3.感想

お待たせいたしました。感想です。

 

1.ななみんさん

びっくりはるるん。口を「いー」のように開けてびっくりする春香さんは無印〜2グラ春香さんの真骨頂といっても良いのではないでしょうか。

それから、着ている水着にも注目したいです。柄を拝見した限り恐らくグラビアミズギがモチーフだと思うのですが、モノクロでも色の濃淡で水着が映えています。

以前インタビューにて、「のっぺりとしないように」「カラーで見たかったと思わせないように」気をつけて描いていると仰っていたのですが、その技術を活かして描いてらっしゃるのだと思いました。

 

2.ペペロンチーノさん

「春香さん以外のアイドルも描いていいですか」というような問い合わせをいただいて快諾した覚えがあるのですが、イラストを見て納得いたしました。アニマス〜ムビマスのコンテクストを理解しているとより楽しめるのではないでしょうか。

それから、春香さんの髪型の書き方で作者の趣味趣向が判断できるという持論があるのですが、ペペロンチーノさんの描く春香さんはストレート・セミロング系でした。ご参考まで。

 

3.眠るナマモノさん

前回はSSで参加された眠るナマモノさんですが、今回はイラストでご参加いただきました。光に向かって左手を挙げるポーズなのですが、春香さんってジャケ写系でおてて挙げがちではありませんか。影の描き方がモノクロの原稿に映えているのもポイントです。

気になるのが、表情やポーズが抽象的に見える点です。笑っているのか、ドヤ顔をしているのか、はたまた緊張しているのか。どれにも取れますし、違う表情なのかもしれません。そしてこのポーズについては、どんなことをしているのかがわかるものの、どういう状況なのかがわかりません。ひょっとすると、眠るナマモノさんは何かの意図を持ってこのイラストを描いているのではないでしょうか。

 

4.せきぐちさん

かっこ(天・∀・海)いい。

スタピのリアレンジですが、プロレス衣装風のアレンジを初めて見ました。アメコミ立ちみたいでカッコいいですよね。一目見た時、眠るナマモノさんとせきぐちさんのイラストが線対象になっている気がしまして、連続で配置いたしました。

 

5.春海さん

月読は素晴らしいです。なぜなら私が好きだからです。かなり凝った衣装なのですが、鈴だとか袖口だとかをしっかり描かれています。春香さんに目を移すと、手元のハートマークに、ニコッとした口元も可愛らしくてキュートなイラストですよね。

あと、顔が大きめに描かれているのも嬉しいです。なぜなら私は春香さんの顔面が好きだからです。

 

6.amaguriPさん

ご提出いただいた原稿を拝見したとき、「その手かあったか」と思いました。最終的に掲載する向きはB5縦ですが、原稿の向き自体は横でも構わないのですよね。トーンの使い方や線の塗り方からしてコミックの一コマのような構図になっています。衣装はシンフォニーNo.765でしょうか。ドットと相まって効果的な選択になったのではないでしょうか。

 

7.落ソヤさん

ふと(天・∀・海)もも。モノクロだからこそ白さが、春香さんのふとももを強調させてくれます。また、「天海」という名字を持つ彼女から後光が差しているのは、極めて重要な意味を持ちます。膝枕で衆生を救っています。

そして無季自由律俳句です。状況の素晴らしさを端的に表したこの作品こそ、天海春香学会初の俳句作品と考えて良いでしょう。イラストに言葉を入れていただくのは大歓迎なので、Vol.3でイラスト寄稿をご検討されている方はいかがでしょうか。

 

8.白黒Pさん

絶対ほっぺた柔らかいと思います。もちっとした笑顔、いわゆる「はるあかちゃん」みを感じました。ステージへ駆けて行く春香さんと、こちらへ伸びる赤いリボンも印象的です。

衣装は恐らくハッピークッキングタイムのアナザーだと思うのですが、モノクロの合同誌への寄稿イラストとして、魅力を十分に引き出せるこの衣装を選択されるのはなるほど理にかなっているなと思いました。

 

※MA4のジャケ写ではないか?というご意見もいただきました。

 

9.あるたそさん

春香さんおてて挙げがち(PART2)。あるたそさんのイラストだと、元々春香さんが持つ顔・髪型のまんまるみがより強調されている気がいたします。好きな私服をチョイスされたとのことでしたが、この私服(ミリシタの🍰をあげるイラスト)といい、ムビマスの水色ポロシャツといい、意外にも春香さんって青い私服似合いますよね。

 

10.夏井わたさん

イラストの右半分が暗い色で統一されていることによって、左下の吐息の白さが際立っています。運営同士のインタビューでも話したのですが、冬の空気感が伝わってくる繊細なイラストです。冬ならではの、マフラー・袖口のもふもふ具合もいいですよね。

 

11.薫る風さん

(天・∀・海)はるあかちゃん!表情や仕草にあどけなさを感じる、かわいらしい春香さんです。また、描き込み・作り込みがすごいです。Vol.1のイラストも登場しているのですが、気付きましたでしょうか。読むたびに発見がありそうですね。

 

12.ミワのいぢさん

For Your Eyes Only.

Vol.1のインタビューのときに仰っていたアニメからのスクリーン・コラージュですね。それぞれのイラストはもちろん無印コミュがベースになっているのですが、右下2番目のイラストカットに、なんとなく「パーフェクト・ブルー」のオマージュを感じました。深読みしすぎかもしれませんが、もしかすると、他にもオマージュ要素があるのかもしれません。

ここかららすぼすさんのイラストまで、一つのストーリーとして考え掲載しています。

 

13.鬼ヶ島もやこさん

まず目につくのは独特なタッチです。線の使い方や模様などから、私は版画に近い印象を受けました。どのような意図・意匠があるのでしょうか。

そして、皆さんは暗い水の底へ落ちていく春香さんが何を抱えて落ちていくのか、気づきましたでしょうか。それを見る、春香のえも言われぬ表情を照らしています。

 

14.らすぼすさん

「1ページに収まるなら漫画も大丈夫です」と広報を繰り返してよかったです。

らすぼすさんの描く普段の春香さんはまさに「かわいい」が存分に出ていると思うのですが、今回はそこに「かっこいい」も混ざっていて、担当を信じて舞台に送り出すPの気持ちになれる作品になっています。

 

ミワのいぢさん、鬼ヶ島もやこさん、らすぼすさんのイラストを続けて見たときに、どのようなストーリーが浮かぶでしょうか。ぜひお考えください。

 

 

 

イラストの感想は以上です。後日文章の感想もやろうと思います。

インタビュー企画にご参加いただける方や、学会誌奥付のフォームからご感想をお送りいただける方はお待ちしております!

 

おし(天・∀・海)まい