stantonharukaの日記

春香さん中心に書いています。

天海春香さんと憧れ

「憧れる」

――理想とする物事に思いこがれる。そうなりたい、そうしたいと願うことに、心が吸い寄せられる。(岩波国語辞典より)

 

765プロ所属アイドル、天海春香さんは「憧れ」を重視するアイドルだと思います。作品によって多少変わるものの、春香さんは幼い頃に見たアイドル、ないしは歌のお姉さんに憧れてアイドルになることを夢見て、それをかなえた存在だからです。

そしてその「憧れ」が、春香さんの根幹としてストーリーやコミュに関わってきます。

「憧れ」には「憧れる」「憧れられる」の二つがありますが、ひとまずSPとステラステージからその憧れについて振り返ります。都度追記します。

 

SPでの春香さん、響ちゃん

SPでは春香さんと961プロの響ちゃんがライバル関係になり争います。当初は春香さんが「憧れ」の対象として響ちゃんを見ていたのですが、IU制覇後は響ちゃんが春香さんを尊敬するようになります。

・ランクFにアップ後、テレビに映る響ちゃんを見て

「こんなにステキな歌を歌う子がライバルなら、光栄です!」

「クールで、カッコ良くて・・・。なんだか私、響ちゃんのファンになっちゃいそうです!」

「響ちゃんみたいに、なりたいですっ!」

・IU制覇

春香「響ちゃんがいたから、ここまでがんばれたと思う」

響「今の春香、すっごく大きく見える」

響「春香の持ってるもの、いつかぜーんぶ、自分のものにしてみせるぞ!」

このように春香さんと響ちゃんの憧れる/憧れられる立場が逆転するのですが、そこにアイマスの魅力が詰まっているのかもしれません。アイドルが憧れるアイドル、というのがトップアイドルの一つの条件だと私は考えていて、この逆転のタイミングも絶妙だと思います。余談ですが、このときの泣きじゃくる響ちゃんと、なぜか事務所で泣いちゃう春香さんが可愛く、かつ心情が伝わってくるのでグッときます。

 

 

ステラステージでの春香さん、詩花ちゃん

ステラステージでは春香さんと961プロの詩花ちゃんがライバル関係になり争います。SPと同じように、詩花ちゃんに憧れていた春香さんが、次第に詩花ちゃんから憧れるようになるシナリオとなっているのですが、ステラステージでは非常に良いところがあります。それは詩花ちゃんと春香さんに共通する部分があるところです。

・詩花ちゃんと春香さんの共通点

この二人にはある共通点があります。それは「幼い頃にアイドルを夢見た」ということです。

詩花ちゃんはこのように発言しています。

【アイドルに必要なものはなにか、という問いに対して】

詩花「私はそうですね・・・。きっと、夢だと思います」

詩花「小さいころにアイドルのライブを見て、自分もアイドルになりたいって夢見た私がいるみたいに」

詩花「夢を願って、夢を叶えて、その夢を誰かにプレゼントできる。アイドルはそんな存在だと思うんです!」

※余談ですが、アニマス第24話は春香さんがアイドルになった理由を探し、小さい春香さんが「大きくなったらアイドルになりたい!」と発言する内容ですが、その回のサブタイトルは「夢」です。

 

一方で、春香さんはこのように発言しています。

【幼い頃に出会った歌のお姉さんについて】

春香「(歌のお姉さんからは)歌が大好きって気持ちがすっごく伝わってきて、私も幸せな気持ちになれたんです」

春香「私、お姉さんみたいな歌が歌えるようになって、たくさんの人に聞いてもらいたいって思ってたんです」

春香「歌が大好きで、歌で幸せな気持ちを届けられるような」

春香「私、そんな人になりたかったんです!」

 

お互い、幼い頃にアイドルを夢見ているのです。春香さんは「歌のお姉さん」のようなアイドルを目指すことで詩花ちゃんとの直接対決に挑みます。

 

【詩花ちゃんに勝利後】

 

詩花「私も、負けたのはちょっぴり悔しいですけど、今の春香ちゃんになら、仕方ないって諦められます」

詩花「それくらい、今日の春香ちゃんはステキでした。うらやましいくらいに・・・」

春香「うらやましいって、わ、私が?そんな、詩花ちゃんがうらやましがるものなんて、私には・・・」

詩花「いっぱいありますよ!とくに春香ちゃんの歌は、ほんとにステキだと思います♪」

詩花「春香ちゃんの歌って、なんだか幸せな気持ちになれて不思議と笑顔になれるんです」

詩花「歌に気持ちが乗っていて・・・。春香ちゃんはほんとに歌が大好きなんですね」

 

 

自身の憧れである「歌のお姉さん」のようなパフォーマンスを披露した春香さんは詩花ちゃんに勝利し、かつて憧れていた詩花ちゃんから尊敬されるようになります。このことを意識しながら、ミリシタの詩花ちゃんコミュを見ると感慨深いと思います。

 

このように、春香さんにとって憧れというのは非常に重要なものです。このことが少しでも皆さんの頭の片隅に残ればこの上なく幸せです。

 

【宣伝】

8月12日(日曜)のコミケ三日目に、私の所属するサークル、学習院大学アイマス研の会誌を頒布予定です。「春香さん座談会」という特別企画にて憧れのことやその他春香さんの濃い話を会員と繰り広げているので、ぜひ読んでください。

日曜日東ヤ24bでお待ちしております。

shy→shiningと天海春香さん

「shy→shiningと天海春香さん」

 

ステラステージで登場し、本日6月13日に発売されました『shy→shining』(作詞:朝日祭、作曲:BNSI(Yoshi)、編曲:滝澤俊輔[TRYTONELAVO])の歌詞と天海春香さんの関係について様々な思いが出てきたため、それを文章化して整理したいと思います。

 

なお、文章に歌詞はもちろん、ステラステージの春香さんシナリオのネタバレが含まれているので、ネタバレが大丈夫な方のみこのままお読みくだされば幸いです。曲中の歌詞はどれも見事なのですが、そのなかでも注目したいポイントが5つあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

1.

もっと輝きたい もっと夢 描きたい

shy→shining girl 駆け上がるよkeep on smiling

ゲーム内ではステラステージという大舞台を制覇し、Sランク到達後のエンディングで初めて流れるのがこの歌です。メタ的にはアケマス稼働から13年を迎えるという状況の765AS、そして天海春香さんが「もっと輝きたい」と歌い始めるのはなかなか感動してしまいます。

 

2.

眩しいこのステージは あの日から続く

諦めなかったら 夢は ちゃんと見てた

春香さんにとって「あの日」とは、アイドルになりたいと幼心に願った日のことだと思います。

ゲーム内では、春香さんがアイドルを志したきっかけを語るシーンがあります。それは幼い頃、近所の公園に「歌のお姉さん」が来ていて、みんなで一緒に歌を歌いとても楽しかった、というものです。それがきっかけで歌うことの楽しさ、そしてアイドルになりたいという夢が芽生えた春香さんは、765プロに入ることになります。

「諦めなかったら (アイドルになるという)夢は(私のことを)ちゃんと見てた」という素敵な言い回しも相まって、どうしても春香さんがアイドルを目指した原点を思い返さずにはいられませんでした。アイドルになりたいと願い続けていたから765プロに入ってアイドルデビューできたし、「歌のお姉さん」のようなアイドルであり続けたいと思ったからこそ、当初は勝てるなんて微塵も思えなかった961プロの詩花ちゃんに勝って、トップアイドルになれたのではないかと思います。

 

3.

遠くたって 見えているからね

光浴び 未来に向け 歌うよour song

この歌詞で「後ろの席までちゃんと見えてるからね」の春香さんお決まりのセリフを思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ゲーム内でのメールでも、観客席に行った春香さんが「席からステージって基本的に遠い」「どの席に座っているお客さんにも同じように楽しんでもらえるようなパフォーマンスをしたい」ということを話しています。春香さんなりのファンへのやさしさ、思いやりと歌詞とがリンクしていて素晴らしいと思いました。

 

4.

「私、これからも大好きな歌を歌い続けますっ!明日も、明後日も、ずっと・・・だからこれからも・・・えへへっ、ずーっと一緒ですよね?プロデューサーさん!」

 

 春香さんソロでのみ聴けるセリフです。まず「歌い続ける」という点について。春香さんは歌が大好きな子です。歌のお姉さんがアイドルを始めたきっかけであるのはもちろん、もともと歴代作品で「Vocal属性」というくくりにあり歌との関係が深いアイドルです。

 

 次に「ずっと一緒」という点について。基本的にどの作品でも、春香さんは親密になってくればくるほどPと一緒にいたがる傾向にあると思います。ステラステージのゲーム内でも「もっと私をそばに置いてほしいです」とPに伝えるシーンがあります。好きになった相手と一緒にいたがる春香さんめっちゃかわいいです。

 

 それでは、この2点を足すとどうなるでしょうか。「大好きな歌を歌い続けることで、(同じく大好きな)Pと一緒にいられる」と解釈できるのではないでしょうか。春香さんにとっていい選択であると捉えることも、「アイドルを辞めた途端にPとの距離が離れてしまう」という未来を予感させることもできるのではないでしょうか。

 

5.

どんなときも 君がいてくれる

最高の 宝ものを 増やしてshining

春香さんはPを信頼してくれていて、どんなときも「一緒にいてくれる」と信じてくれているのだと思います。その思いを裏切らないように、私はこれからも春香さんをプロデュースします。

 

お読みいただきありがとうございました。