【春香SS】P「春香、俺も歌いたいんだ」
春香「…………えっ?」
P「俺も、歌いたいんだ」
春香「ええっと……あ、もしかして、カラオケに行きたいんですか?よかったら今度二人で」
P「カラオケに行きたいって言われればそうなんだけど、できれば近いうちに、ステージに立ちたい」
春香「…………?」
P「市民ホールでもいいぞ。野外音楽堂とか、そのうち武道館とかだって」
春香「ちょ、ちょっと、待ってください」
P「春香?」
春香「プロデューサーさん、急にどうしたんですか?」
P「俺、こう見えて大学時代アカペラサークルだったんだ。だから、歌は好きだし」
春香「えっ、初耳です!オタサーで副会長やってたって先週言ってましたよね」
P「歌、結構自信あるんだよね」
春香「ええっ、そうなんですか!?『プロデューサーってあんまり歌が上手くないの』って、この前美希が話題にしてましたけど」
P「え?伝わってなかったか。オホン!じゃあ、早速….」
春香「えっ、事務所で歌うんですか?」
P「もちろん」
春香「……」
P「あんなさああか!!!!こんなさあああか!!!!!」
春香「ちょ、ちょっと、プロデューサーさん」
P「どうだ、考え直したか」
春香「その、あの……あはは。楽しそうに歌ってるのは伝わってくるんですけど、もう少しこう……ボーカルレッスンとかやるのもいいかなって思うんです」
P「春香……俺の歌、ダメか?」
春香「ダメってわけじゃないですけど、どうして急に『歌いたいんだ〜』なんて言い出したんですか」
P「春香とは、色々あったよな。笑ったり、怒ったり、ケンカもしてみたり」
春香「はい……?たしかに、そうですけど」
P「いつも春香を応援してたファンが居なくなるのも、新しいファンが来るようになったのも、俺は春香と一緒に見てきた」
春香「私がアイドルをやってこれたのも、ファンのみんなと、プロデューサーさんのおかげですしね」
P「これからも、それは変わらないよ」
春香「あの、プロデューサーさん。嬉しいんですけど……歌うことと、どう結びつくのかなって」
P「俺は、春香の隣にいたいんだ」
春香「……プロデューサーさん」
P「ステージ袖から見守るのもいいんだけどさ、もっと近くで、春香の隣で、春香と一緒に、春香の顔を見ながら歌いたい。春香の歌声でハモりたい」
春香「っ!……えへへっ、プロデューサーさん。やっぱり、ダメですってば」
P「俺は本気で……」
春香「歌はいいとして、プロデューサーさんは、踊れますか?」
P「た、多少練習すればそれなりには」
春香「じゃあ、ヒールブーツ、履けますか?」
P「うっ、それは」
春香「ファンサは?」
P「………」
春香「ね?ステージに上がって、私の隣で歌うのって、結構ハードル高いんですよ」
P「そ、そうか……」
春香「だから、その……えへへ、ずっと見守っててください。プロデュースをしてくれるのが、いちばんプロデューサーさんらしいですよ」
P「そうだな……わかった」
春香「でも、プロデューサーさんの隣で一緒に歌うのって、案外楽しいかも」
春香「プロデューサーさん。さっきの歌なんですけど、一緒に歌いませんか」
天海春香誕生日記念動画
"SING!!!!!"
4月3日0時