マジで…!?収録がマジで嬉しい
「マジで…!?」
こう思った方も多いのではないでしょうか。
MA4(MASTER ARTIST4)の収録曲が発表されましたが、
・春香さんの新曲がI'm yoursというタイトルであること、その曲を手掛けるのが、START!!やサマカニ‼︎などでお馴染みの宮崎誠さんであること
・カバー曲に明日はきっといい日になる・卒業写真が選ばれたこと
・MA3にはなかったトークパートがあること
などがわかりました。
それらと同じくらい私が驚き、そして喜んだのが、マジで…!?が収録されていることです。
マジで…!?とはなんなのか
マジで…!?は、2015年に発表された楽曲で、太鼓の達人シリーズや、Vitaで発売されたゲーム「アイドルマスター マストソングス」へ収録されたものの、ライブで歌われないどころかCD化もされない、いわば幻の楽曲となっていました。
P歴が5-6年以上の「古参」オタクの方は、765ASがイベントへ出演する度に冗談半分で「今日は「マジで…!?」が歌われるから!」という会話をしたり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
楽曲が発表されたのは、ミリシタどころかデレステさえギリギリなかった時代です。その楽曲の名前が2020年になって陽の目を浴びたのですから、驚くと同時に嬉しさがこみ上げてきました。
マジで…!?の良さ
嬉しさの要因の一つは「ずっと待っていた」ことにありますが、それ以外のこの楽曲の良さを自分なりに説明してみます。
楽曲の良さとして、この3つを挙げます。
②アイドルにしがみつく泥臭い楽曲として
③春香さんの"ひゃ"を堪能できる楽曲として
①ナムコサウンドの凝集作品として
マジで…!?を注意深く聴くと、この楽曲は様々な音楽要素が組み合わさって成立していることがわかります。
楽曲内で使われる太鼓の音色とクラップ、そして「はっ」「よーっ」等のボイスはお祭り感を感じさせますし、ピアノやギターを彩るように、かつ、くどくないように支えるシンセブラス、ストリングスの音色は、この楽曲を豪華にしています。
単に豪華なだけではありません。楽曲中にはいくつかの「間」が用意されていて、スタンドアップ的にコールを入れやすい仕様になっています。
作曲の佐藤貴文さんは、最近OTAHEN アンセムやDo the IDOL!!〜断崖絶壁チュパカブラ〜等でも話題になりましたが、5年以上前の楽曲でも楽しくライブで盛り上がれそうなサウンドを作ってらっしゃることがわかります。
私が音楽的に特に注目したのは間奏部分の、ピアノと交互に流れるシンセサイザーのパートです。
このパートのメロディリズムは、1st VISION期のオーディション選択画面で流れていたBGMをモチーフにしたのではないかと思うくらい、リズム感が似ているのです。
もしかすると、他にもアイマスのゲームBGMをモチーフとした箇所があるかも知れず、発売後にリピート再生して聴き比べをするのが楽しみです。
音色にコールにモチーフと、ここまで様々な要素を組み合わせつつ破綻しないように楽しく作り上げたこの楽曲に対して、私は「ナムコサウンドの凝集作品」と呼びたいです。
②アイドルにしがみつく泥臭い楽曲として
音楽が良ければ歌詞も素晴らしいです。
「MAGIC DAY」で「マジで」
「yeah bye com'on」で「ヤバいかも」
と歌わせたり、太鼓の達人らしく「ドン」「カッ」を取り入れた歌詞などの遊び心が最初に目につくのですが、この楽曲の歌詞の本質は、とても泥臭いアイドルソングです。
どんだけの シューズを履きつぶして
ドンぴしゃり ムーブを研ぎ澄ますわ
かかってこい 笑顔と涙ステップ
抱えてる 甘さを泣き捨て
チョイ、Stop... 不安と迷いと 行くか戻るか
Fly! コールを聴いて Now High!
Aメロ・Bメロの歌詞を改めて見返すと、まるでアイドルにしがみついているかのような執念と情熱が伝わってくるのではないでしょうか。
さらに特筆すべきは、この歌詞を受けた後のサビ、最初の言葉です。
ハジけ踊れ
そう、Aメロ・Bメロの泥臭さが、サビのこの1点に向かっているのです。
「シューズを履きつぶし」たり、「不安と迷い」があったりした時間が、「ハジけ踊」る瞬間との対比になっており、かつ気分がぐんぐん上がっていくカタルシスを持つ歌詞構成になっています。
この歌詞を天海春香さんが歌うことになるのです。注目せずにはいられないでしょう。
③春香さんの"ひゃ"を堪能できる楽曲として
天海春香さんは可愛い、それはそうなのですが、この楽曲ではそれがさらに際立ちます。
なんと言っても冒頭の「yeah bye com'on」の歌詞で「ヤバいかも」と言わせる場面です。
冷静に考えて下さい。あの天海春香さんが「ヤバい」という言葉を使うのです。
私が選ぶ、歌詞の都合で普段言わない口調になっちゃう春香さんランキング
— スタントンP🎀(396/505) (@stantonharuka) 2017年2月26日
第3位「つか教科書忘れた」
第2位「調子外れで構わないぜ」
第1位「さあBABY 俺についてこいよ」
私は歌詞の都合で普段言わないことを言っちゃう春香さんに対して強烈な愛情を感じるのですが、「ヤバいかも」は強烈にヤバいです。
さらには「ヤバいかも」の発音もヤバいです。
マストソングソングスを赤盤青盤両方とも持っている関係上、私は天海春香さんの「ヤバいかも」を765回は聴いたのですが、どう考えても「ひゃばいかもっ!」としか聴こえません。
天海春香さんの”は行”研究会イチ押しリスト
— スタントンP🎀(396/505) (@stantonharuka) 2018年11月26日
は「千早ちゃん!」
ひ「春の「陽」射しに(歌中)」
ふ「ふんふんふーん♪」
へ「えへへっ」
ほ「わっほい!」
そして、天海春香さんの"は行"研究会の私としては、この「ひゃ」の発音こそ天海春香さんのお茶目さや前のめりさ、元気良さなどを感じさせる愛おしい発音だと言わざるをえません。
天海春香さんの"ひゃ"を堪能できる素敵な楽曲、それがこのマジで…!?なのです。
②アイドルにしがみつく泥臭い楽曲として
③春香さんの"ひゃ"を堪能できる楽曲として
以上3つを、自分なりに考えるマジで…!?の良さに挙げました。
MA4の新曲やカバー曲、ドラマパート等と同じくらい、マジで…!?にも注目していただけると、マジで嬉しく思います。
長文にも関わらず、ご覧いただきありがとうございました。