stantonharukaの日記

春香さん中心に書いています。

初星宴舞レポート -新たな伝説となったライブを振り返る-

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※この記事は、学習院大学アイドルマスター研究会が夏コミで頒布した会誌に寄稿させていただいたものと同様です。

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 このレポートでは、私スタントンが765AS念願の単独ライブ「初星宴舞」について、現地で思ったことやディレイビューイングでの発見などを織り交ぜながら論ずる。読者のみなさんで初星宴舞に参加した方にはあの熱気を思い出していただけるように、参加していない方にはその熱気が伝わるように書けていれば幸いである。なお、二日連続で披露された楽曲の感想については初日のセトリ部分にてまとめて書かせていただいたうえ、MCの雑感は初日のものと二日目のものとが混在しているかもしれないが、その点は何卒ご容赦を願う。

 

1.開催概要

 公演名:THE IDOLM@STER ニューイヤーライブ!! 初星宴舞

 開催日時:2018年1月6日(土)17時開演、1月7日(日)16時開演

 開催場所:幕張メッセイベントホール

 出演者:天海春香中村繪里子さん、如月千早今井麻美さん、

高槻やよい仁後真耶子さん、秋月律子若林直美さん、

三浦あずさたかはし智秋さん、水瀬伊織釘宮理恵さん、

菊地真平田宏美さん、双海亜美・真美役下田麻美さん、

星井美希長谷川明子さん、四条貴音原由実さん、我那覇響沼倉愛美さん

 

2.初日開演前の私の状況

私は9th以来久々となる765ASの単独ライブの開催を心待ちにしていた。2017年1月のプロミで「歌だけのライブがしたい!」とミンゴスが叫んでから、それがたった1年で実現できたことに感慨をおぼえつつ、台湾公演やハッチポッチでシアター組と同じステージに立った経験がどう活かされるのか楽しみにしていた。また、10thライブで残念ながら披露されなかった楽曲や、新しく加わったMPシリーズの名曲の数々についても様々な思いを巡らせながら、春香さんの法被を身にまとい、現地会場のアリーナA席でいまかいまかと開演を待っていた。舞台上には12月に発売された新作ゲーム「ステラステージ」等に登場するライブ会場のひとつ、「国立ライブフォーラム」を模した黒色のポールと金色のアーチがそびえており、荘厳な雰囲気を漂わせていた。

 

3.初日セトリを振り返る

1・THE IDOLM@STER

ライブ開演である。11人が登場すると、会場は熱気と大歓声に包まれた。注目された一曲目は毎度おなじみの歌マスであったが、イントロの部分に尺八や琴の音色があり和風っぽいと感じた。初日、二日目を通したMCによると、やはり初星MIXという今回専用のアレンジであるらしい。今回の衣装は鮮やかな和服、振袖風であるため、腕を大きく広げるたびにゆらゆらと揺れる袖がステージによく映えていたと思う。特に間奏部の左右の腕を広げながらステップする振付け(繪里子さん曰く雨々ふれふれ)が印象深かった。一曲目でいきなり銀テープが発射される演出に驚かされつつも、幸いにしてちゃんとキャッチできた。

 

2・START!!

二曲目は春香さんのソロ曲であった。私はイントロを聞いた瞬間に、「その選曲があったか!」と意表を突かれた感じがしたのを覚えている。私の脳内には2015年のCD発売後ひたすらに歌唱を待ちわびた「ステキハピネス」しかなかったため一瞬たじろいだのだが、「2018年最初のアイマスライブ、最初のソロ曲が天海春香のSTART!!」という選び方はなかなか粋であるし、春香Pとしてはこの上ない僥倖であるとすぐに納得できたため全力で楽しめた。サビの部分で繪里子さんに合わせて腕を左右に振ったり、「四つ葉のクローバー」で緑色のライトを振ったりする恒例行事もできて大満足である。

 

3・プラ・ソニック・ラブ!

待ちに待ったやよいのMA3曲である。ようやく「やる気ターボ」を言えた喜びで全身が震えてしまった。さすがのまやちゃんも若干息切れ気味になるくらい激しいダンスであったのだが、ダンサーさんとのコンビネーション(特に間奏のドライブ風の振付けが素敵だった)が良く、フォローもあったためか最後まで明るいパフォーマンスを見せてくれた。

 

4・私だって女の子

こちらもやはり待ち望まれた律子さんのMA3曲である。最初のサビの入りがずれるも、後のサビでは修正されていて安心した。ハッチポッチでの伝説の「木」役を見て若林さんはまだまだ動けるのだと私は思っていたのだが、その思いに違わず、袖が映える大きめな振付けをこなしながら、ロックでストレートなこの曲を見事に歌いのけてらっしゃった。まさに「若林神」の名前通りのステージであった。

 

 

5・トリプルAngel

新婚さんとなったあさぽんが本領を発揮する、亜美のMA3曲である。他の未披露MA3曲同様に特徴的なコール(今回は「ぱやぱやぱー」)ができて嬉しかったし、亜美らしいかわいくかつ面白いステージを見せてもらえて満足である。ディレイビューイングではわかりやすかったが、あさぽんはカメラや客席全体に気を配りつつ非常に表情豊かに歌ってらっしゃった。あさぽんが楽しそうに歌ってらっしゃるとこちらまで楽しくなるのは、きっと私だけではないはずだろう。

 

6・ロイヤルストレートフラッシュ

伊織Pの多くが全力アイドルと同時に挙げていた「初星で聞きたい曲」が序盤に来てしまった。イントロで思わず「あっ」という声を出してしまった方も多いのではないだろうか。私も今回のライブでぷちます曲が歌われるとは思っておらず、今回のライブの「出題範囲」の広さを思い知った。伊織のかわいらしさ・・・いや、この曲では「綺麗さ」が存分に発揮されたステージであった。

 

7・聖炎の女神

新譜であるMP赤からの選曲となった。アイステ曲の「continue」等を聴けばわかるが、貴音さん、そしてはらみーはこういうロック系の曲も実によく似合う。凄い色気をだしてにらんでくるはらみー(若林さんのMCより)に負けじと、律子さん(若林さん)も力強い歌を響かせていて、なかなか聴きごたえのあるステージだった。

 

8・LEMONADE

オリメンはあずささんと雪歩であるから、萩原雪歩役の浅倉杏美さんが不在である今回は歌われないだろうと私は思っていた。しかしながら、雪歩の不在を17歳トリオの一員である春香と真でカバーするというなんとも粋なキャスティングで、MP黄色の異色作を披露してくれた。哀しさと力強さとが入り混じったシンセサイザーの独特な曲調に、スタンドマイクへ向かう三人の歌声が非常にあっていて引き込まれてしまう。10年以上培われてきた三人の表現力を思い知った。

 

9・Funny Logic

「応募券が入ってなくても複数枚買った」と言われるくらいの名盤がMP青であるが、そのなかでも屈指の人気曲がやはり初星宴舞で披露された。やよい亜美真美の歌い方もそうだが、振付けも「へんてこ」と「かわいい」とが上手く融合されたものに仕上がっていて(特にサビ部分の腕を引っ込めたり伸ばしたりする振付けがいい)、私はとても満足した。また、あさぽんがまやちゃんを中心に亜美真美の二人分動いていたような気がして、いつも双子のことを平等に思ってくれているあさぽんの姿勢に改めて感謝した。

 

10・BRAVE STAR

MP赤の全体曲である。「ロッキンレッド」のアルバム表題通り熱い曲であり、P達のコールや真っ赤に染まる客席に呼応して、ステージいっぱいに広がる四人の姿は実に壮観であった。個人的には大サビ前(one more time 出かけよう~)の四人がくるくる回りながら歌うフォーメーションが好きで、ああいった演出を含めてライブ映えする楽曲であると再確認できた。

 

11・addicted

はらみーに対して「ずるい」という感想を抱いてしまうほど圧巻のステージであった。貴音さんの曲もいろいろなものがあるが、この曲は、はらみーの真骨頂である「吐息の漏れる歌声」や「高音の伸びの上手さ」を存分に引き出している曲の一つであると思う。レーザーや照明による演出もはらみーによるパフォーマンスを絶妙にアシストし際立たせていた。セトリをみて冷静に考えると、ここからフェアリー組のターンとなっている。

 

12・Day of the future

ライブでは久々の歌唱となる美希のソロ曲である。イントロが流れた瞬間、数列前にいた厄介気味のオタク二人組がジャンプしながら抱き合っていて警備員さんに止められていたのだが、その気持ちは痛いほどわかる。「彼らはMONACAフェスにも行ったのかな」などと私は一瞬考えてしまった。明るくて長い髪を時折振りながら歌うアッキーの姿はまさに星井美希その人であり、美希Pではないが非常に興奮しながらライトを振っていた。

 

13・Next Life

あのピアノの音色で始まるイントロを聴いて「そう来るか!」と響ちゃんのソロ曲の選曲にびびってしまった。・・・まさか曲が終わるまでびびり続けることになるとは、このときは思ってはいなかったが。ぬーぬーによる一挙手一投足がまるでダンサーさんを従えているようなパフォーマンスが素晴らしかった。特に間奏部分は近年のアイマスライブ全体を通じても指折りのクォリティであり、心臓が止まるかと思ったPも多いのではないだろうか。ちなみに私はその存在感に圧倒され、呼吸を止めてしまっていたのを今でも覚えている。照明演出もこのパフォーマンスを支えており、私は舞台上にいない裏方のスタッフさん達にも感謝しつつ浅葱色のライトをぎゅっと握りしめていた。

 

14・edeN

まさか初星宴舞で聴けるとは、しかも貴音真あずさの三人での披露だなんて思わなかったが、非常に盛り上がる良曲であるのを再認識した。会場でも高まってらっしゃった方が多いように見受けられた。もともとオリメンではない智秋さんもノリノリであり、クールなこの曲にマッチしていたような気がする。それにしてもシャイニーフェスタの曲はこれにVault That Borderline!にビジョナリー、そしてMUSIC♪と、ASでも屈指の名曲ばかりである。

 

15・Fate of the World

イントロを聞いて何の曲かわかった後に、オリメンで披露されるのだと理解して胸が熱くなるまで一秒もかからなかった。「はるちはみき」はアイマス全体のなかでも代表的なユニットの一つだと思うが、こうして揃うのはかなり久しぶりのことである。三人の持ち味を活かせる楽曲としてこれを選んだ演出家の方を褒めるしかない。私はサントラを繰り返し聞いていた頃の記憶とムビマス劇中劇の「眠り姫」のシーンを思い出しつつ、夢中でライトを振っていた。

 

16・合言葉はスタートアップ!

ミリオンPが待ち望んだレジェンドデイズ、オリメン初披露曲である。歌詞に違わず伝説のステージとなった。この初星宴舞での披露後にミリシタでも楽曲イベントがあったので、良さを改めて理解してからディレイビューイングに向かうことができた方も多いのではなかろうか。この曲に限ったことではないが、曲が終わったあとに泣きながら「ありがとう」と叫ぶ人を見るとこちらまで目頭が熱くなる。

 

17・Light Year Song

MCを挟み、イノタクサウンドをじっくり味わえるMP青の全体曲が登場した。海に沈んでいるような静寂と幻想的な青さに包まれながら、しっとりとした歌を聴いていた。P達の静かなクラップもなかなか合っていたと思う。天井の照明がいい仕事をしていたため(流れ星のような光の流れがあった)、私は現地の演出を堪能できる喜びを噛みしめた。

 

18・隣に…

間違いなく素敵な歌だったが、この曲についての詳しい解説、感想はGm@sの会長、そしてあずさPである川流れ君に譲りたい。歌い終わった後ゆっくりお辞儀する智秋さんの姿を見て、言葉で表現できないような感情が沸き上がってきた。現地ではもちろん、ディレイビューイングのときでさえ周囲からすすり泣く声が聞こえたことからも、楽曲のもつ重みとステージの素晴らしさを改めて実感できた。

 

19・チアリングレター

真の曲は何が来るかわからなかったが、AS曲のなかでも指折りの染みるバラード曲が待っていた。気持ちのこもった温かいひろりんの歌声に、アニマスの真回やゲームでのコミュ等を浮かべた方も多いのではないだろうか。私の参加した終演後の飲み会では「チアリングレター」「それ!」という簡潔かつ核心を得たやり取りが各所で繰り広げられていた。

 

20・虹のデスティネーション

MP黄色の全体曲がここで登場した。バラード曲が連続した直後でも違和感がなく、かつポップで前向きな明るさを持つ良曲だろう。個人的にはこの曲の振付けが大好きだと声を大にして言いたい。「誰もがココロに持ってる~」のときにアッキーが左右に向くやつと「新しい地図広げて~」のときに三人が一歩ずつ前へ進むやつが特に私のお気に入りである。二日連続で披露された楽曲であるが、初日の虹デスに関しては、智秋さんの晴れやかな表情を見られたのも良かった。

 

21・Just be myself!!

多くの千早Pの方々が待っていたであろう名曲が、ソロ曲のトリで来た。晴れやかにどこまでも伸びていきそうな歌声と、光輝く照明の演出とが重なりあって圧巻のパフォーマンスであった。光に包まれて力強く歌う千早ちゃん(ミンゴス)の姿に、ミリオンライブのあのカードが重なって胸を打たれた方も多いのではないだろうか。私の観測した範囲だと、初日終演後、ツイッターのアカウント名が「Just be myself!!さん」になっていらしたPが10名以上いたと思う。

 

22・Destiny

アンコール前最後の曲で運命を感じてしまった。OFAで登場したときや10thライブで披露されたときにも思ったが、この曲を聴くと自分自身がアイマスに出逢ってからどのように過ごしてきたのかを思いださせてくれる。このときは春香さんに出逢ってからの数年間と、10th以後の苦難といっても過言ではなかった期間を思い返していた。間奏部分では客席の前から後ろへむかってウェーブをしたのであるが、「(後ろの席まで)届いてー!」という繪里子さんの叫びも含めて良い演出となった。

 

23・自分REST@RT

アンコール一曲目に何が来るのか――。答えはイントロで自然に高まってしまうあの曲であった。ミリシタへの実装が決まったハッチポッチでの告知でさえ爆発的に盛り上がったのだから、ライブで歌われて盛り上がらないはずはない。もはやこの曲は「765ASの定番ナンバー」といっても過言ではないだろうが、ASの単独ライブで聴けて良かったと古参Pから新参Pまでそう思ったのではないか。

 

24・ToP!!!!!!!!!!!!

ステラステージ主題歌のこの曲が満を持しての登場である。ハッチポッチでもこの曲は聴けた。しかしながらステラステージで春香さんSランクコミュのあの選択肢、あのエンディングを迎え放心したあとに生で聴くこの曲は格別であり、私は純粋に感動しながら聴いていた。「がんばれー!」というコールを誰もが遠慮なく言えるのもこの曲の良いところだろう。

 

☆MC雑感(私のツイートより抜粋)

・あれだけかっこいいパフォーマンスをしたぬーぬーが「765プロかっこいいでしょう?その背中を私は追いかけてきました」と言っていて大変エモかった。

・繪里子さんの罰ゲームで「お雑煮作ったんですけど、砂糖と塩を間違えちゃいました。食べてくれますか?(うろ覚え)」というセリフを受け春香Pの私はひどく悶絶したのであるが、周囲が半笑いだったのは解せなかった。初星唯一の「ひりつき」ポイントである。

菊地真プレゼンツライブにはぜひ参加したい。無料招待だそうだが応募にはイープラスが使われるのだろうか。

 

☆終演後の飲み会での状況、主な話題(会場は海浜幕張。人数は12名)

・特に千早PとあずさPが死んでいる(飲み会会場へ歩けず救援要請を送ってきた方や、混乱しすぎて開始時間を間違える方もいた)。

・ムビマスを数十回観た勢にはFateのオリメンが刺さる。

・歌マスでいきなり銀テープが降ってきたり、炎、照明、レーザーの使い方が上手かったりと今回の演出のすごさを再確認。

・「チアリングレター、JBM」→「それ!」

・「JUNGOさんのガチ恋になった」と数名が宣言。

・明日のセトリが楽しみで仕方ない。

 

 

4.二日目開演前の状況

初日の余韻に浸りつつさわやかな目覚めを迎えた私は、テンションMAXで現地に向かった。アイマス研界隈、春香P界隈など様々な方々と初日の興奮を共有し、ステキハピネスや全力アイドルなど披露が期待されるMA3曲の話もした。円陣を組んで765プロファイト!のあの掛け声をしたり、某アイマス研会長同士が膝でUOを折る様子を撮影したりして戯れたのち、アリーナAの初日より若干ステージに近くなった良席で開演を待った。なお、両日とも開演前の前座として、雪歩の案内後に「紅白応援V」が映像付きで使われており、私は両日とも紅組の位置であった幸運もあって非常に盛り上がっていた。

 

5.二日目セトリを振り返る

1・THE IDOLM@STER

感想については初日セトリ参照。

 

2・ステキハピネス

「次の曲は~?この曲です!」の恒例の言葉後に、ついに「この曲」が来てしまった。まさか二日連続でソロ一曲目が春香さんの曲だとは思わず、しかもあれだけ待ちわびたステキハピネスであるから私の頭の中が真っ白になってしまった(春香Pなのに白である。えへへ)。現地では無我夢中で赤いケミカルライトを焚き、大声でコールをしたことくらいしかよく覚えておらず、ディレイビューイングの時になってダンサーさんがいたことや繪里子さんが若干緊張気味の表情で歌っていらしたことがわかった。大サビ前の「3・2・1・GO!いぇーい!」のテロップにリボンが生えていて、LVでご覧になった方は良さみがわっほいであっただろう。映像化された際にはステキハピネスのパフォーマンスを83回くらい見返したい。なにはともあれ、この楽曲が天海春香さん(中村繪里子さん)から私たちにライブという形で届けられたことは非常に喜ばしいし意義がある。嬉しいって思うことはステキだね。

 

3・フラワーガール

ステキハピネスでくたくたになり、思わず座ろうとした私を待ち構えていたのが、貴音さんのあの名曲フラワーガールである。コールを煽ってくるはらみーの求めに応じて「はらみーがすっき!」と大声で叫んだのであるが、周囲のP達がこのコールを覚えていたことに安心感を覚えた。また、間奏の部分でセリフを入れてくださっていて会場中が沸き上がったのも覚えている(セリフは失念した)。ディレイビューイングでは若干心に余裕ができたため、にぎにぎされるマイクや自由自在にくねくねと動くはらみーの右腕を見ることが出来た。

 

 

4・放課後ジャンプ

あさぽんが初日から髪形を変えていらしたので、ほぼこの曲が来ることはわかっていた。しかしながら、「双海真美」としてソロ曲がライブで披露されるのが何年振りであるか知っていたのでとても感慨深かった。ダンサーさんとのコミカルな掛け合いにより歌は進み、「ごっ!ごっ!ごっ!」や「へいっ!」等のコールを私も楽しんだが、あさぽんの「ちきしょー!」が非常に熱のこもるものであったため一瞬びびってしまった。

 

5・全力アイドル

イントロが流れた瞬間に、会場全体が「待ってました」のような安心感に包まれた気がする。私はイントロを聴いている数秒足らずの間に、10thライブの西武ドーム前で、いまはアイマスから離れてしまっている伊織Pの方とコールの練習をしたのを思い出した。この曲に限らずMA3曲はOFAの振付けをある程度採用しているらしく、懐かしさを覚えた。待ちわびたサビ前のコール部分であるがP達は完璧にこなしていており、それを受けるくぎゅもどことなく楽しそうであった。

 

6・BRAVE STAR

感想については初日セトリ参照。

 

7・虹のデスティネーション

感想については初日セトリを参照してほしいのだが、ここではMP赤と青の曲をつなぐ順番で披露されており、この曲のもつ汎用性、クォリティの高さを知ることができる。

 

8・ブルウ・スタア

海辺を走るカーステステレオから流れてくるのがとても似合いそうな、MP青の名曲である。ひびまこの掛け合いで進んでいくかっこよく軽快な歌は、ライブで聴いていても大変心地がよかった。お互いが向き合って手を伸ばす仕草に代表される振付けも見事であり、ダンスが得意なひびまこの二人ならではのパフォーマンスであったと思う。

 

9・ゲンキトリッパー

ハッチポッチでスマイル体操やキラメキラリ、初星初日にプラソニが披露されて、この二日目ではゲンキトリッパーと、数か月かけてやよい曲フルコースのメインディッシュが来た、そんな感じがする。ダンサーさんがジャンプして登場する演出には驚かされたし(にやっとした古参Pの方もいるのではないだろうか)、そんなダンサーさんに負けじと、ジャンプしながらステージのあちらこちらで会場を煽るまやちゃんが良かった。

 

 

10・いっぱいいっぱい

アイマス全体でも指折りの大盛り上がり曲の登場である。特筆すべきはなんといっても歌詞を無視してひたすらP達を煽る若林神のすごさだろう。ライブ初参加の方であってもコールの楽しさが分かる名ステージであったのではないか。私も乗せられて声を枯らして「いっぱいいっぱい」になりながらコールをし「大好き!」と答えたのであるが、ここからの流れがまた凄かった。

 

11・七彩ボタン

そう、いっぱいいっぱいの直後に竜宮小町の三人がやってきて、なんと四人で七彩ボタンを歌い始めたのである。「竜宮小町に律子さんも加えてステージに立たないかな」と誰もが一回は思ったことのある妄想を、見事に叶えてくれる演出が待っていた。演出家の方にまんまと嵌められたようで悔しい。律子さん(若林さん)が見守るようにして立ち去ったあとの、三人の息のあったパフォーマンスも含めて神がかっていたステージである。

 

12・ら♪ら♪ら♪わんだぁらんど

いっぱいいっぱい→七彩ボタンという絶叫ポイントを終えて若干間があり、そろそろMCかな、と思いきやそうは問屋が卸さない。まさかまさかのこの曲の披露である。「お正月だから『くってねってあそべ』が来る!」と冗談半分に話していたら本当に来てしまった、と頭を抱えたPは多いのではないだろうか。「ららららっらっら!」などのコールの完璧具合から「みんなぷちますのことが好きだ」というのが伝わってきてなんとなく嬉しかった。それにしても、よく考えたらここまで律子さんの三連続登板である。なんというスーパー律ちゃんタイムであろうか。

 

13・オーバーマスター

MC終了後、光の中から現れたのは961プロの誇る最強ユニット、プロジェクトフェアリーだった。そう、初日のはるちはみき同様、初星宴舞ではフェアリーオリメンが揃っているのである。961プロのライバルアイドルたちの熱唱を盛り立てるのが熱い炎であり、私の席では全身でその熱気を浴びることができた。私は何も言わずに無我夢中でライトを振っていた。

 

14・迷走Mind

イントロで「ああ~っ!」と会場全体が盛り上がったのを鮮明に覚えている。初日とはまた違うかっこいい真が見られる良選曲だとP達が瞬時に判断したのではないか。MCでもひろりんが仰っていたが、定番の自転車を外してでも久々に披露してくれてよかった。適所にキレのあるダンスを見せつつクールに歌ってらっしゃった。もちろんまた自転車だとかtearだとかを歌うひろりんも見てみたいものである。

 

15・追憶のサンドグラス

心臓が止まるかと思った圧巻のステージである。アッキーの切なくしかし力強く歌う姿には、ミリオンの後輩たちが憧れる星井美希先輩の姿が重なってみえていた。ディレイビューイング会場では、斜め前の方が泣きじゃくっていたのを覚えている。そんなパフォーマンスに対して、私はただ黄緑色のライトを捧げるようにして持っているのがやっとであった。

 

16・Rebellion

一時期よく披露されていたと思うが、最後に披露された2015年7月から間が空いており、私の中で久々に聴きたい曲の一つであった。みなさんのなかでも「真実の赤」をやりたかったという方は多かったのではないだろうか。しかし、いい意味で定番を裏切ってくるのがさすがである。それは響ちゃんがカットインする演出だ。会場全体からどよめきの声が上がっていたし、私もスクリーンに響ちゃんが映された瞬間、度肝を抜かれてしまった。演出を考えたぬーぬーとそれを実現させたスタッフの方々には頭が上がらない。

 

17・CRIMSON LOVERS

MP赤の超・異色作がライブで披露されてしまった。事前に「難しい楽曲だから歌われないだろう」と思っていた私は猛省した。そう、スタンドマイクを使用しての歌唱である。ディレイビューイングで観たときはわかりやすかったが、映像の構図がまるでPVのように計算されており多いに魅了された。ハッチポッチでのI Wantや初星初日のLEMONADEのときも思ったが、繪里子さんにスタンドマイクを持たせるのは良くない。なぜなら私の鼓動が早くなってしまうからである。互いをよく理解しているえりんごすの二人だからこそできる妖艶なパフォーマンスに対して、私は赤いライトを振ることすらおぼつかなかった。

 

18・始めのDon’t worry

みきいおによる、MP黄色のキュートなポップソングである。人差し指を二、三回振りつつステップするあの振付けと、アッキーとくぎゅが向かい合う振付けを考えた振付師の方に対して最高の仕事をしてくれたといいたい。私は二人の甘めの歌声に合わせながら、にやけ顔で黄色のライトを振っていた。

 

19・9:02pm

前日に大本命「隣に…」を披露したあと、あずささんは何を歌うか――。答えはアケマスから存在するこの曲である。数多ある楽曲のなかからこれを選択した智秋さんに感謝(ご参パイ)しつつ堪能させていただいた。炎がキャンドルの火のように揺れる演出も雰囲気に合っていたし、歌は言うまでもなく素敵であった。また披露後の智秋さんのブログでは二曲についての想いを書いてくださっており、それを読ませていただいたあとにディレイビューイングで見るステージはさらに感動してしまうものだった。

 

20・Light Year Song

感想については初日セトリ参照。

 

21・細氷

初日終演後の飲み会でもいろいろ予想大会(千早ちゃんがソロのトップバッターになるのではないか、choco fondue、眠り姫が歌われるのではないか…etc)が行われていたが、ソロ曲トリには二日連続で千早ちゃんがステージに上がり、そしてこの曲を歌ってくれた。「空に光る細氷たち」のところでふと天井を見上げると、無数の光が散りばめられていて胸がときめいてしまった。OFAみたくスモークのなかで歌うミンゴスもかなり様になっており、765の歌姫を体現するステージを現地で見られたことを感謝した。また、終了後に他のキャストが千早ちゃん(ミンゴス)のもとへ駆け寄っていく姿から「千早ちゃんよかったよ」のような声が聞こえる気がして、まさに765ASの関係性を感じられたステージが眼前に広がっていたように思う。

 

22・Destiny

感想については初日セトリを参照してほしいのだが、二日目は曲前のMCで、繪里子さんが「愛を感じてほしいの(うろ覚え)」と仰ったので「THE愛」や「i」が来るかと一瞬思ってしまった。これらの曲もぜひ聴きたいので、次回以降に期待したい。

 

23・自分REST@RT

感想については初日セトリ参照。

 

24・ToP!!!!!!!!!!!!

感想については初日セトリ参照。

 

☆MC雑感(私のツイートより抜粋)

・絵馬を書くときに「無」の書き方がわからなくなってしまうぬーぬーがかわいい。

・10thライブ二日目のmy songを現地で聴いた身としては、繪里子さんの「由実、ぬー、10周年おめでとう」にぐっときた。

・ステキハピネスについて「この曲しか選べません」と繪里子さんが仰ってくださって、CD発売以後ずっと披露の日を待っていた私は救われた。

・絵馬のところでおぱんだPさんがかなりいじられていて羨ましかった。

・「様々な問題を乗り越えて明るくなった千早ちゃん」と「問題児(ミンゴス談)の千早ちゃん」の両方を、これからも演じると強く宣言されて、嬉しくなった。

 

☆終演後の飲み会での状況、主な話題(会場は船橋。メンバーはあずさP、千早P、私の三人)

・全員喉が死んでいる。

・いっぱいいっぱいからの七彩ボタンの演出はずるい。

・ステキハピネスが良かったらしい。(私は記憶が飛んでしまっていたためあまり覚えていない)

・みんなが楽しめるライブだった

・ディレイビューイング絶対行く(実際行った)

 

6.全体を振り返って

間違いなく最高のライブであった。待っていた曲が披露されたことや想像を超えるパフォーマンスを見られたことが良かったし、そしてそれを実現する演出の数々が素晴らしかった。三時間半という比較的短めの公演時間に反して、周囲の方の声がガラガラであったことが今回のライブの凄さを物語っている。また今回は雪歩や事務員の小鳥さんがステージに立っておらず、未披露曲も控えていて伸びしろがあり次のライブにも期待できるという意味でも最高であろう。

10thライブ以降怒涛の勢いで進んでいくシンデレラやミリオン、SideMなどとASとを比較しては「なんでASだけ単独イベントが少ないんだ」「もうASは終わってしまうのではないか」と言っていた古参のP達も、ミリシタやハッチポッチなどをきっかけとして「ミリシタの先輩について知りたい」「アニマスの曲をライブで聴いてみたい」と思っていた新参のP達も満足するライブであったに違いない。炎の熱さを全身で感じられるような良席で、この素敵なライブを観られた私は幸せである。連番交換で声をかけてくださったKさん、そして二日目終演後に「ステキハピネスおめでとう」と私のところへ声をかけてくださった方々に改めてお礼を言いたい。

少々せっかちではあるが、ぜひとも早いうちに初星宴舞が円盤化されることを願ってやまない。初星宴舞の次にはあのMRライブがあった。プロミ2018も控えているし、そのうちにありそうな合同ライブや、再度の単独ライブの開催も楽しみに待っていたい。さあ道は開けた。765ASの伝説はまだまだ続く。